親が原因の完璧主義。その治し方 (2)

「完璧主義をやめよう」と思って、仕事を途中でやめて帰宅してしまうとか、約束をドタキャンするとか、デカイことをしようとすると、痛い目に合ってしまいます。特に毒親育ちの人の場合には、完璧な息子、娘を演じていないと親の愛情が得られないような状況で生きてきています。完璧を目指すことが「普通」なので、自分が完璧主義だということに全く気づいていないくらいです。そんな人が、完璧主義を止めようとすると、完璧主義を止めることを「完璧に」こなそうとしてしまいがちです。 ...

だから「小さなことから」始めるといいのです。大きなことにドーンと手を抜くより、小さなことをチョコチョコ手を抜いた方が、新しい習慣が早く身につきます。

そしてそれを、自分の家や部屋などのプライベートな空間ですると効果的です。本来自宅は、外から帰って何も考えずダラーッとすることが許される場所のはず。特に毒親育ちの人の場合には、その家庭が外と同じくらい、場合によっては、外よりもさらに過酷な場所、緊張を強いられる場所であったため、リラックスしたり、気分転換をすることが不得手のことが多く、それが完璧主義の原因にもなっています。

完璧主義の克服法

外ではミスなく仕事をこなすことを要求される立場でも、自分の家では完璧でなくてちっともかまわないのです！　今日１日がんばった自分をいたわり、甘やかし、完璧主義の自分に「休息の時間」を与えてあげるような軽い気持ちで始めましょう。家事の手を抜く、好きなだけ食べ散らかす、思いっきり行儀悪く過ごす、時間になったら途中でもやめちゃう、明日でもいいことは明日にしよーっと、と寝ちゃう・・。この経験は、毒親育ちの人にとっては、「自分を大切にする」心地よさを知る絶好の機会にもなります。

感想　以前はちょっとしたミスですぐイライラしていました。イライラするとそんな自分が嫌で、イライラしないようにしようとがんばってしまうので、余計にイライラします。この方法を試してそういうことがなくなりました。人は完璧じゃないからミスすることもあるなと思えるようになったからだと思います。

感想　完璧主義の私は、昔から「努力家」と言われてきました。それは私のいいところだと思っていたので、なかなか完璧主義をやめる気になれませんでした。そんな私にもこの方法はピッタリだったと思います。ベストを尽くすことと、完璧にすることとは違うんだなと思いました。私は親から、結果ばかりを求められてきたので、完璧じゃないと不安になっていたんだなと気づきました。ベストを尽くすことだけを考えるようにしたら、とても楽になりました。

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