ACの特徴！「不満が多い」の対処法 (2)

「私の家庭は裕福でした」と語るこの人は、大人になった今でも、何かにつけ文句ばかり言っている、そんな自分が嫌で嫌でたまらないと言います。 ...

「父も母も、何でもお金で解決しようとする人でした。私は、いつも寂しかった。でも、それを言っても、贅沢だ、と言われか、お金で解決されるかでした」。

子供の頃に満たされなかった思いは、大人になったからといって自然に解消することはありません。多くの人が、子供の頃に味わった孤独や満たされない気持ちを引きずりながら生きています。

「最近気づいたんです。私が誰かのことを不満に思っているとき、それは親への不満なんじゃないかな、って」。

この人は、今でも、何かにつけ誰かへの不満や文句が頭に浮かんでくる、と言います。「私のこの性格は、直らないかもしれません。でも以前と違うのは自分を責めなくなったこと。仕方ないよな、私は親への不満と一緒に生きていかなくちゃいけないんだから」。

ＡＣからの回復は、生きづらさから１００％解放されることとは限りません。ＡＣとしての自分、生きづらさを感じている自分。そんな自分とうまく付き合いながら生きていく・・そんな境遇の中でも、人は幸せになることができるのです。