「私みたいにならないで」が口癖。そんな母も毒親育ちだった・・ (2)

「子供は親の背中を見て育つって言うのよ」と母はよく私に言っていました。私には注文の多かった母。しかしお手本となるような生き方は見せてはくれなかった母。どういうつもりでそのことわざを私に教えようとしたのかわかりませんが、事実はそのことわざ通りになりました。 ...

私は、自己肯定感の低い人間に育ちました。完璧主義で、どんなに頑張ってもまだまだ足りないような気がして、常に自分に満足できない。「この前より上手にできたな」とか「今日はいい日だったな」とか、日々の小さな喜びを感じることができず、生きていてつまらない。生きているのが辛い。

後になってわかったことですが、母自身、母親との関係に苦労した人のようでした。母自身が『毒親育ち』。けなされて育ってきているため自分に自信がない。自らに多くの問題を抱えていた人でした。

自分もまた『毒親育ち』なのだと気づいてから、私は今までになく「母のようにはなりたくない」と強く思うようになりました。私は、母のように『毒親育ち』を言い訳にしたくない。「だから私はダメなのよ」で終わらせたくない。

「お母さんみたいにならないで」と子供に言うのは簡単だけれど、自分が変わろうとすることは難しい。安易な道を選んだ母。私はその道は選ばない、と決めました。