謙虚過ぎる毒親。ネガティブな母親に育てられた子供の末路 (2)

それは母の影響でした。母はよくこう言っていました。「お母さん、頭の悪い人、嫌いなのよ」。かろうじて勉強がそこそこできた私は、母に嫌われたくない一心で「体育は苦手だけど、勉強ができる」自分像を母にアピールしたかったのだと思います。 ...

こんな生い立ちの私が、自己肯定感高く成長するはずありません。ただひたすら目立たないようにしているだけの存在。人前でしゃべることが嫌いなので、授業中に手をあげて発言したことなど皆無です。みんなでワイワイ写真に収まったりすることが苦手なので、卒業アルバムにもほとんど載っていません。何か聞かれれば、必要以上に「私は○○は苦手で・・」などと謙遜し、社会人になってからは損をすることばかりでした。

そんな私が変身を遂げたのは、『毒親』という言葉を知ったことがきっかけです。私の自信の無さは、親による洗脳だと気づきました。

友達と写っている写真を改めて眺めてみれば、色が白いとか黒いとか、そんなことは気にする必要もない。「このときの旅行、楽しかったな。写真撮っておいてよかったな」と思いました。思い切ってカラオケに行ってみれば、男性ボーカルの歌ばかり歌っている私を「声低いね」などと言う人は誰もいませんでした。

私は確かに、色黒のところや、声の低いところ・・いろいろ母に似ている。でも、人は自分の意志で変わることができると思います。私は母とは違う人間。私は母とは違う生き方ができる、と信じてみようと思います。

今、私が心がけていることは、ありのままの自分を好きになること。どんな自分だって、好きになれることができるんだな、ということがわかってきました。