嘘をつく父親。娘への影響とその末路 (2)

嘘をつく父親。娘への影響とその末路 (2)

私は、父にお金をだまし取られました。 ...

父は、不動産関係の仕事をしていて、自宅とは別にマンションを所有していました。私が結婚するときに、父はそのマンションに住まわせてやろうと言ってくれました。タダなのかと思ったら、ガッツリ家賃を取られ、敷金礼金も払わされました。でも、それに文句を言うのは甘え過ぎかなと思ったので、そのまま住みました。

父は言いました。「安く住まわせてやってるんだぞ」。確かに父はそう言いました。

しかし、ひょんなことから、私たち夫婦が父に払っている月々の家賃は、そのあたりの相場より、高いことが判明しました。え??と思ったけれど、その時点でもまだ私は、父を「嘘つき」と断定はしていませんでした。

しかしひょんなことから、父が経営していた会社に、私の名義が使われていることが発覚しました。父は、私を勝手に父の会社の社員にし、給料を払ったことにして、それを横取りしていました。さすがにやめて欲しいと思いました。

何年か後に、父から「名義借りやめたから」と連絡がありました。しかし嘘でした。

私は、ずっと名義を使われ、それが父と母の生活費になっていたようでした。

今思えば、それが父の本質で、私は子供の頃から、嘘ばかりつかれていたのかもしれません。父を悪く思いたくないがばかりに、私は真実から目を背けていたのかもしれない・・と思いました。「よくもまぁ、嘘までついて、子供を利用しようだなんて思うな」と呆れます。もちろんんこと私は抗議しましたが、逆ギレされました。

はっきり言って私は、「嘘つきな人」が大嫌いです。私の夫は、不器用なくらい嘘のつけない人なのだけれど、そんな人を好きになったワケが分かった気がしました。

「子供の頃から、あの嘘つきおやじに、私はうんざりしてたのかも。だから、あなたみたいな人と一緒にいると安心できるのかも」。夫にそう言いました。あんな父親の元に生まれてよかったことがあるとするなら、嘘つきほど最悪な人間はいないということを知り、そのおかげで今が幸せなこと。うん。それでいいのかもしれない・・。

父親からされてきた数々のことを思うとき、私は今でも、自分がいかに親から粗末な扱いをされてきたのかを思い出し、胸が苦しくなります。でも、それもそれでいいのかもしれない・・。私は、夫のことも、娘と息子のことも、とてもとても大切に思っている。家族だからといってそれに甘えることなく、いつでも誠実に向かい合いたいと思っている。そんな今の自分は、暗く悲しい自分の親との過去が作ったもの。そんな過去も含めて「それが私なんだ」と胸が張れるようになる日も、遠からず来るのかな、と思います。


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