情緒不安定な毒母（親ハラスメント） (2)

久しぶりに実家に帰りました。帰らないとうるさいから。厄介なことになりそうだから。ただそれだけの理由で。70歳になった母。何年かぶりに会った母は、その日も激しく怒っていました。 ...

母はその日、兄に対してでもなく、妹に対してでもなく、私をターゲットに怒りまくっていました。子供の頃からアンタはダメなヤツだった、と、あることないこと言って私をなじり続けました。そしてついに本音を吐きました。

「もう少し、親の面倒みようとか思わないの！！　」

母の怒りの背後には、自分の介護をしようと申し出る娘・息子がひとりもいない、という不安があるのだな、と私はその場ですぐにピンときました。

「そりゃそうでしょ。誰が進んで、あなたの面倒みたいと思うのよ」。私は、実際、実家に帰り、母と会うたびに、食欲がなくなり、悪夢を見、具合が悪くなる。「介護なんてとても無理。でもそれって誰が原因？　自分じゃない？」。口には出さなかったけど。無抵抗で母の前にポツンとすわり、心の中ではそう思っていました。

ゲームチェンジ。私は逃げます。毒母からひたすら逃げます。これは、私の一生をかけたゲーム。毒母から逃げ、介護しないで済んだら、私が勝利のゲーム。そう思わなくっちゃやってられない。

あんな親の元に生まれちゃったなんて。でもいいや。人は、幸せになるために生まれてくるんだって、何かに書いてあったな。幸せになろう。これからは、ただひたすら、それだけを目指そう。こんなに親に苦労してきたんだ。その分を取り返すくらい幸せになってやるぞ！　ちょっと元気が出てきました。