子供を認めない親。毒父を持った息子の末路 (2)

子供を認めない親。毒父を持った息子の末路 (2)

僕は、父に、母に、そして自分に恥じない生き方をしたいとずっと思ってきました。自分が、ちゃんとした生き方をしていれば、いつか、彼女のことも、僕の店のことも、認めてくれる日が必ずくる。そして僕のこの生き方は、父や母を幸せにすることにつながっている、そう信じてきました。 ...

そして年月は流れました。おやじは、もう75歳。最後のチャンスかもしれないと思い、僕は思い切って、一度言ってみたいと思っていたあの言葉を、おやじにかけました。

「よかったら、僕の店に来て。僕の料理、食べてみてよ」。

おやじは言いました。「お前の作った料理なんか、誰が食うか!」。

唖然としました。人の好みはいろいろだし、外食が嫌いな人もいる。僕の店で飲食するのが嫌なら嫌でいいけれど・・。

その言い方はありえないな、と思いました。母は、横でだまっていました。母は、子供の頃からいつもそう。父の肩を持つでもなく、僕の肩を持つでもなく、ひたすらだまって、ちょっと困ったような、「でも私知らない」とでも言うような、まるで他人事のような顔をして。

家に帰って考えました。「僕は、最後まで父に認めてもらうことはなかったなぁ・・でも、なんでそんなにそこにこだわってるのかな」。妻が言いました。「子供の頃の影響じゃない? 子供の頃不満足だったことって、一生引きずるんだって。子供の頃に、お父さんに認めてもらいたいのに、認めてもらえなかったこと、心にひっかかってるんだよ。そういうの、毒親の影響って言うんだって」。

「そうなの? ふーんそうなんだ、そうかもね・・」。その晩は、妻のひと言のおかげで、グッスリ眠れました。


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