子供の個性を尊重しない毒親【人格否定】 (2)

しかし、何かあるたびにブレーキがかかるのです。「あ、こんなことしてると、変な人だって思われちゃうかな・・」。そのブレーキさえかからなければ、生き辛さから解放されるはずなのに。そして、それを無理やり振り切ろうとすると、卑屈になってしまいます。「私のこと変な人だって思ってるでしょ。いいよ、私なんか。どうせヘンなんだから！」。ひとり勝手に卑屈になって、イライラしてしまいます。 ...

毒親について調べるうちに、その状態こそが「毒親の洗脳」であると知り愕然としました。「幼い頃から、言われるべきでないことを、親から、繰り返し繰り返し言われ続けてきた、その結果なんだな・・」。たとえ未成年で、金銭的・物理的に親の世話になっていたとしても、それは、親の期待どおりの人間であり続けなければならないという理由には全くならない、というその点を、完全に誤解させられていました。「子供はいつでも、ひとりの人間として大切にされるべき」。そんな何気ない一文に、涙がこぼれて止まりませんでした。

私は大きく変わりました。今でも実家に帰れば母から小言を言われます。「だからお母さん、いつも言ってるでしょ。変な人にはならないでって」。私は私のために戦わなくちゃいけないなと、今の私なら思えます。「私のこと変な人だなんて言わないで」と母に言って改めてくれないのなら、たとえ実の親でももう付き合えない、付き合わない・・。

「自分を守ってやれるのは、自分しかいないんだな」。毅然とした気持ちを持てるようになることで、自分を大切にする、ということの意味がわかった気がします。「好きなものは好き」自分の気持ちに正直になることを覚え、そして卑屈にならなくなりました。

私の良さをわからない人がいたって不思議じゃない。価値観の合わない人と無理して付き合い、「よく思われたい」だなんて思うのは、もうやめようと決めました。気の合う人を大切に。そして何より、私が私のことをもっと好きにならなくちゃ。「自分が、自分の一番のよき理解者でいられたら、誰に何を言われても怖くないんだな」。自分を信じることの意味がわかってきて、私は今、生き辛さから解放されつつあります。

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