老親に認知症や寝たきりになったらどうして欲しいか聞いてみる

高齢者（親）に老後の希望を聞く。普通に聞いたら起こると思ったのでこんな方法で。

みなさんは、親の介護や死後について、親と話をしたことがありますか？　認知症や寝たきりなったとき、どのように介護されたいと思っているのか親に聞いたことがありますか？　親の方から、「頭がちゃんとしているうちに、言っておくよ」などと進んで言ってくれれば助かるのだけれど、そうはならないことが大半。かといって、子供の方から「認知症になったらどうして欲しい？？」なんて言い出しにくいものです。しかし、それをうまく親から聞き出した人がいます。どうやって聞き出したのでしょうか。 ...

老親に「今後の希望」を手紙で聞いてみる

この男性は、現在５９歳。両親は８０代。両親とは離れて暮らしています。この人は、数年前に、以下のような手紙を親に出し回答をもらうことで、自分の親が自分の老いについてどう考え、どんな計画や希望を持っているのか知ることができました。

老親の「今後の希望」。聞いておいてよかった！

この人は今、あの時聞いておいて本当によかったと思っているそうです。この手紙を出して２年も経たない間に父親が倒れ、介護生活がスタート。しかし事前に親の希望を把握していたため、両親の希望に沿う形ですんなり対処ができたそうです。

ここに、その手紙をご紹介します。

遠方に住んでいる老親への手紙

「もうすぐお母さんの誕生日ですね。若い頃は年を重ねていくのも楽しく誕生日も楽しいものでした。子供の私も６０歳が近くにみえてきて、お互いにかなり歳をとったもので、そろそろ『終わり方』について真剣に話し合わなければならない時期なんだと思います。しかしながら大切なことだけど面と向かってはお互いに話しにくい内容なので手紙にします。返事は急がないのでやはり手紙でお願いします。

ちなみに、オヤジにも聞ければいいのだけれど、オヤジからはあまりちゃんとした返事をもらえそうもないことはわかっているので、お母さんにだけ聞こうと思います。

具体的に聞きにくい内容についても確認しますので、気分を害するかもしれないけど少し我慢してください。事が起こってから、あまり冷静ではない状態の時に確認しなければならなくなるのは最悪なので、お互いにまだ余裕があるうちに思いついたことを色々つっこんで質問をして備えておきたいと思います。」