【親の介護は親のお金で2】実家のお金を管理する方法

【親の介護は親のお金で2】実家のお金を管理する方法

ひとり息子の介入後、老親家庭の家計はこんなにスリムに!

これは<親の介護は親のお金で1>からの続きです。
父85歳。ある夜、「ネズミがいる」とせん妄を起こし、精神病院に緊急入院となりました。父が入院してわかったこと。それは、夫の実家には、本当にお金がないということ! 土地がない。家がない。車がない。資産がないのはわかっていましたが。お金がないのも、うすうす聞いてはいましたが。なぜ、こんなにお金がない?! ...

定年退職まで教師を勤めた父と会社勤めを続けていた母は、現在、1ヵ月30万円ほど年金をもらっており、ハッキリ言って我が家より収入多いくらいです。しかしお金がない! 父がせん妄を起こしたとき、母に「お父さんを介護施設に入れたい」と懇願されたのだけれど、私たちに、親の経済的支援をする余裕はありませんでした。「親の介護は親のお金で」。それしかないと思いました。

ひとり息子(きょうだいもいません)である夫は、父の入院中、鬼の居ぬ間に両親の家計を把握し管理することに成功。今後は、貯金をしてもらうことにしました。夫が見直しを行った後の家計は次のようになりました。

80代夫婦。夫の介入後の両親の家計

家賃 ¥60,000
光熱費、NHK受信料、電話、新聞代など ¥50,000
税金 ¥13,000
医療費 ¥2,000
配食サービス(父の食費)¥30,000
母の食費 ¥8,000
日用品 ¥8,000
デイサービス(父、週2回) ¥13,000(概算)
デイサービスの昼食代 ¥4,800(概算)
母の習い事 ¥10,000
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合計    ¥197,960
貯金    ¥102,040

なんと月10万円の貯金ができるようになりました。両親の口座に余らせておくのでは、貯金になりそうもないので、夫が別口座に毎月移し、いざというときのために備えることになりました。

医療保険は解約

これまでは、両親ともにかけ捨て型の医療保険に加入しており、月々¥12,000かかっていましたが、やめてもらいました。貯金をいざというときの備えにすることにしました。

食費の使い過ぎは「配食サービス」で解決

母ももう高齢です。料理するのもきつくなってきています。退院を機に、父の食事を「高齢者向け配食サービス」に切り替えるよう言いました。

両親はともにかなりの偏食で、父は肉・魚・卵だけで野菜を食べず、母は野菜しか食べません。共通して食べれるものがないので、食品ロスが多くなりがちという問題がありました。また、DV夫である父に母は逆らえないところがあり、寿司が食べたいと言えば寿司を、鰻が食べたいと言えば鰻を、肉が食べたいと言えばブランド牛を買ってくるなど、やたらと食費がかかった傾向もありました。

「私ももう歳だから、料理作るのきついから、今後はお弁当(配食)だよ、とお父さんに言いな」とアドバイスし、父に毎日、昼と夜2回の配食サービスを手配しました。朝は、レトルトのお粥と決めました。配食サービスを使うことで、毎月の食費が固定となり、実家の家計を夫が管理しやすくなるというメリットもありました。

買い物金額の予算を設定

後は、母の食費です。夫の介入前は、スーパーやドラックストアで月に11万円も買い物をしていた母ですが、夫は母に「買い物は週1回。スーパー(食費)の買い物1回 2000円。ドラックストア(日用品)の買い物1回 2000円。これを目安に買い物してみて」と伝えました。母は、昔から野菜しか食べないのだけれど、それも畑をやってる知人から食べきれないほどもらうようで、ほとんど買うことはないとのこと。お菓子やペットボトル飲料をほどほどにしてもらったら、この予算で収まるようになりました。

日用品には、父の紙パンツも含まれています。念のために着用しているだけだそうで、汚れないので毎日交換しておらず、そうお金はかかっていないそうです。

そして私たち息子夫婦は、最大の難関であり、最重要課題「要介護の父からキャッシュカードを取り上げる」ことにも無事成功しました。 [...]


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