【認知症父の入院9】無責任な病院と医者に振り回されました

【認知症父の入院9】無責任な病院と医者に振り回されました

運悪すぎ!最悪な病院に入院してしまった老父の末路

これは、[認知症父の入院8] からの続きです。

父、85歳。突然、「ネズミがいる」と幻覚を見て興奮状態となり、警察に取り押さえられ、精神病院に医療保護入院となりました。入院3ヵ月目に「もう何もすることがないので」と退院を強く促さたものの、要介護認定が出るまで入院継続を取り付け、結果は「要介護1」。しかし退院前日になって突然主治医から「再発するかもしれません。退院後も精神病院に行くように」と言われたのです。「なぜ急に、言うことが変わったの?」。その理由は、父の退院後にわかりました。まずは、これまでの経緯をざっくりまとめます。 ...

これまでの経緯

・12月3日。父、せん妄を起こして精神病院に医療保護入院。>詳しくはコチラ
・2月19日(入院2ヵ月半)。地元の精神病院(S病院)に転院予定だったのが、突如「退院です」と言われる。 >詳しくはコチラ
・2月末。要介護認定の結果が出るまで入院継続することに。 >詳しくはコチラ
・介護認定の結果は「要介護1」。退院前日、主治医から「再発するかもしれません。S精神病院に主治医を作っておかないと困ったことになりますよ」と脅される。容体は落ち着いており、何のために通院しなければならないのかわからない。 >詳しくはコチラ
・退院後の独自調査。診療明細書から父の受けていた治療や容態がわかる。 >詳しくはコチラ
・父の発作の原因は、肉親の死だとわかる。>詳しくはコチラ
・認知症のテスト結果が判明する。認知症ではないのでは?という結論に達する。>詳しくはコチラ
・入院していた病院の指示を破り、S病院に通院させるのをやめることにする。>詳しくはコチラ

なぜ主治医は、退院後、精神病院に行くように言ったのか

私たちは、退院してきた父を、本当に地元の精神病院に通わせないといけないのかどうか、悩みました。検査結果はおろか「何の病気で連れていくのか?」さえも説明がないまま終わってしまった主治医との面談。しかし、病院からもらった書類や、母が勝手に開けて読んでしまったS病院(病院のイニシャルではありません)への紹介状の内容から、父の容態はいたって安定しており、連れていく必要はないのではないかという結論に、私たち息子夫婦は到りました。

しかし不可解なのは、それまで退院をせかされるばかりで、再発や退院後の通院の必要性を一度も説明してこなかった病院側が、なぜ退院直前になって突然「再発するかもしれません」「S病院に月1度通院してください」「S病院に主治医を作っておかないと困ったことになりますよ」と言い出したのか、ということです。しかしその謎は、父の退院後にわかり始めます。

主治医が勝手に決められてた

これは、「デイサービス」の契約書です。父は「要介護1」。入浴介助が必要な父のために、ケアマネージャーさんは退院したその日に父と面談をし、2日後には「お試しデイ(デイサービスの体験)」をさせてくれ、すぐ契約となりました。ここの「主治医」の欄に、なぜだか通院したことのない病院「S病院」の名前があります。そしてこうも書いてあります。「治療の継続については、S病院に受診予定となっています」。

「治療の継続?」。驚きました。もう治療することはない、だから退院してくれと、1ヵ月も前から私たちは言われおり、父に治療の必要はもうないのに、要介護認定が下りるまでの間、無理言って置いておいてもらってる状態なのだと、私たちは自覚していました。「受診予定となっている?」。母は最後まで、詳しい病状どころか病名の説明さえなく、ただS病院に行けとだけ言う主治医の話が納得できず、受診させますとは言わなかったはずだけど。

しかも、通院したこともない病院が、父の主治医になっています。母はケアマネージャーさんに、「主治医は、S病院の先生です」だとも「退院後S病院へ通院する予定です」だとも話していません。(この話は、ケアマネージャーさんや行政、S病院が悪いという話では決してありません。)

父にS病院への通院歴はありません。正確には、12月3日の夜、せん妄を起こし暴れて警察に取り押さえられたとき、急患としてこの病院の診察を受けていますが、満床で入院できなかったっため、その夜のうちにA病院へ入院したのです。S病院にとって父は、深夜の急患です。診察していただいた先生も、当直の先生でしょう。母も、そのとき診察していただいた先生の名前はおろか、顔さえ覚えていません。

もし母が「主治医は?」と尋ねられたなら、近所の内科医の名前を必ずやあげるはずです。父は高血圧の薬を、母はコレステロール値を下げる薬を、夫婦そろってこの病院に20年近く、月1度かかさずもらいに通っています。たとえ両親が住む市が、医療保険の利用履歴などから主治医を特定したとしても(そのようなことはしないと思いますが)、この内科の先生が「主治医」となることはあっても、S精神病院になることはないはずです。

しかしこの書類には、「主治医 S病院」「治療の継続については、S病院に受診予定」とあります。行政側がそう把握する可能性があるとしたら、入院中に行われた要介護認定の調査、入院先の担当医からのヒアリングである可能性が非常に高い。というか、それ以外考えられない。入院先のA病院の担当医が、「主治医はボクじゃないです。S精神病院の先生です。えーっと・・名前ですか?(答えられないはずです)・・退院後、S病院を受診予定です!」とか何とか言ってしまったのではないか、と思えてきます。その証拠に「担当医」とあるのに、名前はかかれていない。病院名だけになっています。

思えばこんなこともありました。

デイサービスの利用に健康診断書を求められた

退院1週間ほど前のことでした。要介護認定の結果が手紙で届くや否や、母はすぐ市役所に行きました。「今度、夫が退院してきます。入浴介助が必要なのでデイサービスを利用させてください」と言いました。福祉課の人に、その場で言われたそうです。「S病院に行って、健康診断書もらってきてください」。デイサービスを利用するのに、健康診断書が必要なら必要でいいのだけれど、なぜ市の方から「精神病院で」と指定されるのかがわかりません。

母は、入浴がひとりでできない状態なのでデイサービスを、と頼んでいます。母は家に帰るなり電話してきました。「お父さんをS病院に連れて行かなくちゃいけなくなった。健康診断を受けさせるまで、お父さんをお風呂に入れられない。どうしよう・・」。途方に暮れていました。

夫は言いました。「それってなんかおかしいよね?」と。私も言いました。「デイサービスに健康診断書が必要なら、A病院のM先生が書けばいいじゃない。デイサービス使って入浴介助受けてください、だからまだ退院しないでくださいって、A病院に指示されてるんだよ。なぜ書いてくれないの? 今、精神病院に入院してるのに、ほかの精神病院に行って健康診断書を書いてもらってくれ、っておかしいでしょ?」。

父が入院していたのは、精神病院の中でも「閉鎖病棟」でした。そこに、要介護認定の調査員がやってくれば「デイサービスを受けるとき、ほかの利用者の方に迷惑がかかることはないですか?」などと必ずや担当医に聞くことでしょう。散々「しっかりしておられます」だの、「落ち着いておられます」だの、「もうすることは何もないので」だの、「洗面、排泄ひとりでできてます」だの、治療はおろか介護さえ必要ないようなことを病院側(退院後生活環境相談員)は言っていたくせに、この担当医はそう尋ねられ「えーっと・・・再発するかもしれません。退院後は、S病院へ通院予定です。そっちで聞いてください」みたいな答えをしたんじゃないだろうか・・?

途方に暮れてる母に、夫はこう指示しました。「今すぐ、市役所の人と話をしてきて。そしてこう言ってみて。今は精神病院に入院しているけれど、そっちは治って退院してきます。入院している病院からは、ひざが悪くひとりで入浴できないのでデイサービスに行ってくださいと言われています(事実です)。そう言ってみな」と。すると「そういうことでしたか。それならいらないです」と、あっさり健康診断書は必要ないということになりました。(繰り返しますが、ケアマネージャーさんや行政の方々は何も悪くないです。むしろ親身になってくださっている方ばかりです。)

「主治医を作っておかないと大変なことになる」という謎の発言

退院前日、入院費用をすべて払い終わった後で行われた主治医との初面談で、母は、こう言われています。「S病院へ通院して、主治医を作っておかないと、再発したとき、ここよりもっと遠い病院に送られて、困ったことになるんですよ」。

まるで、治療のためではなく、「主治医を作るために」行けと言われているかのような発言です。「病院って、主治医を作っておくためだけに行っていいものなの?」。甚だ疑問です。そんなことやってたら、病院の待合室は溢れかえり、お医者さんたちは、本当に治療や処置が必要な患者さんたちのために働けなくなってしまうでしょう。

気のシッカリした母は、主治医との初面談の場で、父の病状について尋ね続けました。明確な説明は、最後までありませんでした。そして、「S病院へ行け」という主治医のその言葉には、最後まで行くとも行かないとも答えませんでした。それは当然です。母には母の、引くには引けない事情がありました。 [...]


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