夫婦喧嘩が多い家庭。共通点と子供への影響 (2)

夫婦喧嘩の下手な夫婦には、ある共通点があります。 ...

夫婦喧嘩の下手な夫婦は、相手を傷つけることを言いがちです。相手を負かすことや、自分のイライラをぶつけることが喧嘩の目的になってしまうため、時には思ってもないようなひどいことを言ってしまったりさえします。

それを聞いている子供も、その「人を傷つける言葉」に当然傷つきます。

また、夫婦喧嘩の下手な夫婦は、相手の言い分を聞きません。口論になったとき、カッとしながらも、「相手のことを理解したい」と思わないため、自分の不満をぶちまけるだけになります。

一方的に、怒鳴り合ってるだけ。話がすれ違ったまま時間だけが過ぎる。終着点がまったく見えない・・。見ている子供も、ストレスがたまります。

夫婦喧嘩の下手な夫婦は、気分の切り替えも下手です。言いたいことを言い合い、妥協点を見つけたら、ひとまずおしまいにする。あとくされを残さない、ということができません。いつまでも険悪な雰囲気が続くため、子供も暗い気分が続いてしまいます。

そして何より、夫婦喧嘩の下手な親は、子供にも似たような態度を取りがちです。感情にまかせてパートナーにひどいことを言う親は、子供にも、カッとしたとき暴言を吐きます。喧嘩になったときパートナーの言い分を聞こうと思えない人は、子供の言い分も聞きません。

夫婦の間で意見の一致を見ない時や、相手にイライラさせられたとき、それにどう対処するのかは、子供にどう向き合うか、と同じ問題なのです。夫婦喧嘩になりやすいカップルはぜひ、「喧嘩しないようにするにはどうしたらいいか」よりも、どうしたら、もっとうまく喧嘩ができるか、お互いを理解し合えるようになるかを話し合ってみてください。

ある女性は言いました。「夫に、私は怒り出すと止まらなくなる。何でもかんでも相手を否定し始めるので、話が進まなくなるし、こっちも話す気がなくなってくる、と言われました。子供にも似た態度を取ってるかも、と思いました。子供は、私の対応に不満があっても、そんな風には指摘してくれないものだと思います。夫が言ってくれたことを、子育てにも生かしたいと思いました」。

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