うつの症状「干渉されるのが嫌」の原因と治し方 (2)

「父も母も過干渉でした」。そう語るこの人は、親に好きなものを買ってもらった記憶がないと言います。「洋服も、靴も、かばんも、本も、文房具も。父か母が、必ず口を出すんです。それは変だ、下品だ、安っぽい、とか言って。こっちにしなさい、と・・。私は親の言いなりなるしかありませんでした」。 ...

「私は干渉されるのが大嫌いでした。誰の言うことも聞きたくない。先生からも親戚の人からも、私は嫌われていたと思います。かわいげのない子に見えていたと思います」。

そう語るこの人も、「それはもう過去のことです」と今は穏やかです。「あんな育てられ方したら、誰でもかわいげのない子になる、そう思えたんです。私は両親の過干渉にうんざりしていたと思います」。

それに気づいてこの人は変わりました。「人に、ノーを言うことがあってもいいんだって気づいたんです」。親の言いなりになって生きてきた子供時代。誰かの言いなりになんか絶対なりたくない、そうならないためには、すべての干渉を突っぱねなきゃいけない・・そう肩肘張って生きてきたと言います。「ある日夫に言ったんです。そういう考え方もあるとは思うけど・・でも私は違うやり方でやろうと思う、そう言ったら夫が、それでもいいんじゃない！って。あ、それでよかったのか、って思いました。全身の力が抜けていくようでした」。

この人のうつは、この頃からよくなっていったそうです。「私は、干渉されることが嫌だったので、人にもしたくなかったんです。そのために、人に対してそっけなくしてしまったり、困ってる人を助けてあげなかったり・・冷たい人だと言われたこともあります。今は以前より、人と気楽に付き合えるようになりました」。

うつ病は、よくなってはぶりかえし、を繰り返すことがあります。そんなときには、このような考え方や生活習慣のシフトチェンジが役立ちます。それは、うつになりにくい「心の体質改善」のようなものなのです。

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うつの症状 「干渉されるのが嫌」の原因と治し方 (2)

うつの症状「干渉されるのが嫌」の原因と治し方 (2)