ネグレクト（育児放棄）された人の性格 (2)

自分を大切にできない子供

このような親の元に育った人は、親から大切にされているという実感を得たことがありません。自分が他者から大切にされるとはどういうことなのかを知らず、自分で自分を大切にすることもできません。

親に甘えた経験がないので、人との心の距離を縮める、といった感覚を知りません。人と親密になることができず、自分の殻に閉じこもっているかのよう。友達に心を開けなかったり、異性関係や結婚生活に苦労する傾向も顕著です。 ...

子供のうちに、親に存分に甘えておくことは、とてもとても大切なことです。子供が親に「甘える」とは、スキンシップしたり、一緒に過ごす、といったことだけではありません。言いたいことが親に言える、困っているときに助けてもらう、といった心理的甘えもそこには含まれます。

弱い自分も、ダメな自分もすべて安心してさらけ出せる・・それが「甘える」であり、それでも自分を好きでいてくれる人・・「親」。そんな存在が子供には必要なのです。

このような親の元に育ち、今なお生き辛さを抱えていらっしゃる方へ。人はいつからでも変わることができます。親にしてもらえなかったことを、自分で自分でしてあげましょう。

好きなものを食べ、飲み、好きな音楽を聴く・・自分を大切にする時間を毎日３分でいいので作ってみてください。

また「弱音を吐く」ということを心がけてみましょう。自分の弱音を日記などに書き、それを翌日読み直します。そして、昨日の自分にこう言ってあげてください。「弱音を吐くって勇気がいるよね。それを私に話してくれてありがとう。そんなあなたが私は大好きだ」。

本当だったら、親から言ってもらいたかったこと。そんな言葉を自分にかけ続けることは、虚しくなったり、悲しくなったりすることかもしれません。そんな気分も、弱音として吐いてください！　その繰り返しの先に、癒される日が必ずや、やってきます。