祖母まで「毒」。嫌がることばかり言うイジワル一族

祖母まで「毒」。嫌がることばかり言うイジワル一族

母のみならず祖母まで。子供にトラウマを残した大人たち

母は意地悪な人でした。そして母の母(祖母)も負けず劣らず意地悪な人でした。 ...

幼い頃から私は、夏休みに祖母の家に行くのが嫌で嫌でたまりませんでした。なぜなら祖母は、まじまじと私の体を眺めながら「○○ちゃんは(私の名前)やせっぽちねぇ・・」と必ず言うから。私は祖母が笑っている顔を見たことがない。いつでもブツブツ何かに文句をつけているような暗い雰囲気の祖母でした。

中学生の頃、何を思ったのか祖母は突然私に、妹の出産で母が入院していたときの話をし始めました。母の入院中、3歳だった私を預かってくれていたのは祖母でした。「あのときは大変だったのよねぇ。お前は私のこと、泣きながら蹴って蹴って、なんて子だろうと思ったよ・・」。「あのときはごめんね、おばあちゃん」と答えようかと思ったけれど、それも何だか変な気がして、ただただ黙ってうつむいていました。心臓がバクバクして、顔が熱くなって、逃げだしたいような気分だったことを今でもトラウマのように覚えています。

高校生の時、祖母が九州から私の家に泊まりに来てくれました。翌日はいとこの家に泊まる予定の祖母。私が学校から帰って来るのを待っていとこの家へと移動する予定でした。私は、祖母にもう一度会いたくて、駅から走って家に帰り「おばあちゃーん」と元気よく玄関を開けました。祖母はもういませんでした。

母が気まずそうに言いました。「おばあちゃん、もう行っちゃったのよ」。いとこは、まだ4歳。かわいい盛りの男の子でした。「うん、××くん、かわいいもんね。当然だね!」。涙をこらえて言いました。祖母と会ったのは、それが最後になりました。

私が結婚するとき、祖母は病気で伏せていましたが、お祝いの電話をもらいました。祖母は言いました。「もっといい人が見つかるかもしれないのに、そんなに早く結婚しちゃうなんてもったいないね」。私だけでなく、彼まで傷つけられ、最悪の気分でした。 [...]


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