夫の愛を試す妻 (2)

しかし男性は違います。男性が「好きだ」「愛してる」と言えば、それはそう簡単には変わりません。男性のそのような言葉には、女性にはない、ある種の覚悟が秘められたような「重み」があります。しかし、女性にはそれがわかりません。 ...

「私のこと好き？」としょっちゅう聞かないと安心できないのは、女性の性（さが）のようなものです。また、わざとひどいことを言って、それでも自分を見捨てないか試す人もいます。それもまた、自分が愛されているかどうか確認せずにはおれない女性特有の心理です。

そんな妻、嫁とはどう付き合えばいいのでしょうか。

「愛してると言ったら、愛してる。男は、それを何度も言わないものだ」と、男性心理について言及してみることは、してみて悪いことではありません。「男は・・」という言い方に抵抗があったら、「それは自分の美学みたいなものだ」「それがかっこいいと自分は思ってる」という言い方でもいいかもしれません。

それを言って、相手に理解してもらえるとは限らなくても、自分という人について、知ってもらおうとすることは大切なことです。

女性は、毎日のように、自分が愛されているかどうか確認したい生き物です。その女性のニーズを満たすことも大切です。記念日を忘れないこと、というのは、よく言われることですが、それ以外にも、「行ってきます」「行ってらっしゃい」のときに、手を握るとか、キスをするとか、そういう日課を作る夫婦もいます。

男性からしたら、そんなことしなくても愛してる気持ちは変わらない、と思うことでしょう。しかし、自分が愛されているかどうかを、なにがしかの「形」や行動、証拠などで示してもらいたがる女性には、それがどうしても必要になります。

「おやすみのキスするって言ったのに、忘れたじゃない！！」とか「記念日にどうして早く帰ってきてくれないのよ」とか、もめることもあるでしょう。そんなときは素直に謝り、最後に必ず「あなたのことが嫌いになったわけじゃない。あなたへの愛は、ずーっと変わらない。今までも、これからも」と伝えてあげてください。

記念日やプレゼントや・・形や証拠にこだわるようでいて、一番欲しいものは、夫からのそんな言葉・・ややこしいですが、女性とはそんな生き物だったりします。