家族をストレスのはけ口にする父親

職場の人の悪口を永遠しゃべり続ける父親。幼くして聞き役になってしまった娘の悲劇。

外であったことを、家庭に持ち込む父親がいます。最悪です。外で溜めてきたストレスを、家庭で発散させるため、家族は迷惑します。そしてそれは、子供の人格形成にも悪影響を及ぼす重大な問題です。そのような父親には、どんな特徴があるのでしょうか。そのような父親の元に育つ子供は、どうなるのでしょうか。 ...

そんな父親に育てられ、長く生きづらさと格闘してきたと言う毒親育ちの人がいます。

その家庭の様子を語ってくれました。

父は、仕事から帰ると、ずっと職場や取引先の人の悪口を言っていました。不満タラタラでした。

私は、父が上機嫌で仕事から帰ってきたのを見たことがない。父は毎日怒っていました。眉間にしわを寄せ、「疲れた」と言ってました。ただ単に「疲れた」んじゃない。父はいつでも、誰かのことが疲れてる、誰かのせいで俺が疲れさせられてる、と言っていました。

そんな父が、外でもイライラしてばかりだったかというと、そうではないようでした。父は、職場の人から電話がかかってくると、「あ、どうも～」とか言って、ものすごく明るくて感じのいい人でした。

母は、いつも言っていました。「家で愚痴をこぼすのは、お父さんの精神安定剤みたいなもの」。家でストレスを発散するから、外でがんばって仕事ができるんだと。そんなお父さんのおかげで、ご飯を食べたり学校へ行ったりできているのだから、お父さんがいろいろ言うのを、大目に見てあげなくちゃいけない、と。

私は、それが普通のことだと思って育ってきてしまいました。そしてそれが、私の、そして弟の人生を大きく狂わせました。 [...]