すぐ怒る。子供の気持ちがわからない母親 (2)

思えば私には、子供の頃の楽しい思い出がありません。楽しいことがあっても、いつでもそれは、その次の瞬間には、母の怒った顔で上書きされ、嫌な思い出になってしまいます。思えば、母は、妙なことで私を叱る人でした。 ...

公園で遊んでいるときに、「子供っぽいことやめなさい」と引きずられるようにして家に引き戻されたことがあります。子供っぽいことって・・私はまだ子供なのに。確かに私はそのとき、年下の子と遊んでいました。私は、小さい頃から友達と思いっきり遊んだことがなかったので、年下の子がして遊ぶようなことを「卒業」できていなかった、ただそれだけのことだったと思います。

私は、いつも情緒不安定で、欲求不満でした。したいことができない。言いたいことができない。自分の気持ちが親にわかってもらえない。それでも自分の親は「毒親」なんだとわかって、私はようやく生き辛さから解放されました。５年かかったけれど、毒親の洗脳が解け、情緒不安定も、欲求不満も治りました。自分を大切にするとか、自分の人生を生きるとか、そういうこともできるようになってきました。しかし、５年かかっても、まだできないことがある。

生きていて楽しくないのです。ときどき、死にたくなります。私はいつか自殺しちゃうかもな、とも思ったりします。

「毒親に育てられた人は、子供時代を奪われた人」といったことが書かれているのを読んだことがあります。本当に本当にそうだよな、と思います。子供時代に、子供らしく生きることを禁じられていた私は、今を楽しむ、ということをまったく知らずに大人になってしまったんだろう、と思います。

私は一生、「なんで生きなくちゃいけないのかわからない」と思いながら人生を終えることになるのかもしれません。生まれる親を間違えちゃったんだから、仕方ないよな・・と思います。

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